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東名高速「浜松西インター」から県道65号を浜名湖方面へ20分。混雑を避けるため花博会場には駐車場が設けられていません。そこで会場と舘山寺温泉とのちょうど中間にある花博専用「庄内駐車場」を利用しました。
会場へは、ひっきりなしに発車している無料シャトルバスで。わずか数分の快適アクセスです。
さて花博。開幕から1カ月で入場者が100万人を突破したほどの大人気。理由はいくつも数えられますが、一番の魅力はそのスケール。
国内では過去に例がない6000品種、500万株の草花が56ヘクタールの敷地に集められています。中には日本初公開の植物や、もう2度とお目にかかれないような希少種も。
加えて、趣向がいっぱいの各テーマ館、コンサートなど楽しいイベント。しかも場所は、陽射しがきらめく浜名湖岸! 歩いているだけで気持ちが晴れ晴れとしてきます。
会場は花の街、水の園、緑の里と3つのエリアに分かれています。入り口からすぐ、物産館や飲食店が建ち並ぶここが、花の街。
そこを抜ければ視界が一気に広がります。まず出迎えてくれたのが「ほほえみの庭」。これは独創的でした。カラフルな花壇が地面ではなく、垂直の壁に作られている。その花の壁が波のようにうねり、重なっている。向こうは富士に見立てた花の山。しかも花壁の間を歩くと、心地よい音楽が周囲から流れてきます。この花と音のシンフォニーは花博でしか味わえません。
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続くエリアが水の園で、運河の両岸にテーマ館、野外劇場が。
その一つ、庭文化創造館では、なんとキャベツだけで作った「キャベツの庭」が展示されていました。
会場の目玉はさらに奥の、緑の里。その施設の一つ「百華園」は、5000種、50万株が群がり咲く、生きた植物の大展示場で、ここを巡るだけでも、花好きの方なら胸が躍ることでしょうね。
この花盛りの森の中で、最大の人だかりが「青いバラ」でした。 バラ作りの至難のワザといわれた奇跡の青いバラが、日本の育種家によって世に出たということです。
ほかにも1億5000年前の希少種、ジュラシックツリーや、1メートル以上の世界最大の葉をもつグンネラ、それに画家モネのスイレンの庭など、見どころは尽きません。
歩き疲れた人には、周回バスもあるし、運河にはボートも運航している。しかも世界各国の飲食店やら、休憩施設もたっぷりあるから、自分のペースでゆっくり楽しめる。スイレンが咲く7月も、サルビアが群れる8月もと、繰り返し訪れたくなる会場でした。
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▲多肉植物でつくった幾何学模様が美しい
(百華園で)

▲1億5000年前の生きた化石
「ジュラシックツリー」
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昼食は舘山寺温泉の遠鉄ホテルエンパイアで。庄内駐車場から、深緑が雲のように湧き上がる快適ドライブコースを15分。青空に観覧車とロープウェイが映える遊園地「浜名湖パルパル」に隣接するリゾートホテルです。 いただいたのは同ホテルのレストラン「ルピナス」のランチバイキング。とにかくメニューが豊富。和洋中50種類がよりどりみどり。それも料理が並ぶだけじゃない。オープンカウンターを通して、コックの調理が楽しめ、できたてのステーキや天ぷらが味わえるのですから。
まずは湯葉の味噌和え、大根の煮付け、焼肉を肴にビールで乾杯。あとは茶そばに、トンカツ、スパゲッティに野菜のスープ。窓の外は浜名湖の絶景とくれば、おいしさも食欲も倍増ですね。
もう一つ、同ホテルで大人気なのが「ダイダラボッチの湯」。
昔々、琵琶湖の土で富士山をこしらえた巨人ダイダラボッチが、よろめいて手をついた。その跡に水が流れ込み、できたのが浜名湖。この伝説にちなんだ命名だけに、浴場も巨大です。8種の浴槽、2つのサウナがあり、それぞれがカナディアン風の林の中に配置されています。
小鳥の声を聞きながら、湯船をハシゴすれば気分も爽快。仲間たちの笑顔が絶えない1日ドライブが楽しめました。
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▲和洋中50種の味が楽しめるランチバイキング!
(遠鉄ホテルエンパイア)

▲多菜な露天風呂でのんびりゆったり!
(ダイダラボッチの湯)
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東名高速・浜松西インターから県道65号で庄内駐車場、そこからシャトルバスで花博会場へ。再び車で舘山寺温泉へ。全行程220キロ。ジャンボタクシーは9人乗り、1時間当たり6840円と大変お得。小型貸切バスもありますのでお気軽にお問い合わせを。
電話052・331・4888(直通)

●浜名湖花博
4月8日から10月11日までの187日間開催。午前9時半〜午後5時半(7月20日〜8月22日は午後6時半まで)。入場料は大人2900円(65歳以上2000円)、高校生1500円、小中学生800円。駐車場は庄内と雄踏(ゆうとう)に設置。無料シャトルバスが送迎。
電話053・488・1087(インフォメーションセンター)
●浜名湖かんざんじ温泉 遠鉄ホテルエンパイア
ランチバイキングはレストラン「ルピナス」で。午前11時半〜午後2時半(入場は1時半まで)。和洋中の前菜からスープ、料理各種、デザートまで50種類が楽しめる。料金は「ダイダラボッチの湯」とのセット券(浜名湖パルパル入場券、ロープウェイ乗車券も無料サービス)がおすすめ。大人3675円(平日)、3990円(土日祝、特定日)、小学生はそれぞれ2625円、2835円。
電話053・487・1111(予約センター)
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