この記事は2004年6月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 ガリバーズ・トラベル・アソシエイツ アテネ代理店

 紺碧に輝くイオニア海、エーゲ海。青空に映えるオリュンポスの山々。さわやかな風がオリーブやブドウ畑から甘い香りを運び、空からは、太陽神アポロンの恵みのような陽射しのシャワーが。

 この明るさに満ちた神々の国ギリシアの、歴史は誰もがご存じのとおり。今も昔も、古代文明のロマンに惹かれて、世界中から観光客が訪れています。

 その観光の中心地が首都アテネ。人口は300万人以上、国内人口の4割が集中するこの大都会には、オリンピア神殿跡はじめ、賢帝の誉れ高いローマ皇帝ハドリアヌス帝の凱旋門など、当時をしのばせる数々の遺跡が点在しています。

 さて空港に降り立ち、ガイドブックを手に、いざ観光となれば、やはりタクシーですね、おすすめは。

 アテネの公共交通機関は地下鉄、バス、トロリーバスですが、バスやトロリーは停留所の車内アナウンスもないし、路線系統も複雑怪奇で、とても初心者向けとはいえません。 バス停に立っていると、ほかならぬギリシア人が、われわれ外国人にバスの行く先をたずねてくるくらいですから(笑)。

 それだけに、市民の皆さんも、荷物を抱えていたり急いでいるときは、タクシー利用が一般的です。

 利用は簡単。日本と同じように合図すれば止まってくれるし、繁華街や地下鉄の駅前なら間違いなく見つけられます。ホテルなら無線サービスを活用して電話で呼べばOK。

 車両は基本的に黄色で、ベンツ、トヨタなど車種も年式もさまざま。

 ドライバーは個人経営の男性が圧倒的ですが、タイプはむろん千差万別。悩みをもらすと、一生懸命励ましてくれるドライバーもいるし、女性客とみれば果敢に食事やデートに誘ってくる積極派もいますけれど(笑)。

 総じて地中海的な陽気さにあふれたドライバーが多いから、ご心配なく。

 このアテネで、今最大の話題といえば、もちろんオリンピック。 なにしろここは発祥の地。紀元前8世紀には、守護神ゼウスに奉納するオリンピアの祭典競技が行われ、それ以来の伝統があるのですから。

 開幕の8月9日には、世界各国の選手と見物客で街中が沸騰するほど盛り上がるはず。機会があれば、ぜひ神々の地を訪れ、本場ならではの大会を満喫してください。

【アテネのタクシー料金】
基本料金は0.75ユーロ。空港からアテネ市内まで、日中なら所要時間約1時間、20〜30ユーロ。夜間は割増で同約30分、30〜40ユーロほど。またクリスマス・復活祭時期はボーナスとして約1.5ユーロが加算される。1ユーロ=約130円



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