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快活な話し方にスポーツマンらしさを感じさせる営業係(乗務員)の久田治彦さん(47)。かつてはボーリングのインストラクターであり、プロボーラーでした。
中学生の頃ボーリングの一大ブームが巻き起こり、中山律子さんなどのスターボーラーが次々に誕生。久田少年もボーリングに熱中し、200を超えるスコアをたたき出したこともあったそうです。
学校を卒業後は迷わずボーリング場に就職。33歳でインストラクターの資格を取り、その後プロテストにも合格します。これまでの最高スコアはパーフェクトストライクの300点。プロなら誰でも出せるというスコアではありません。
「ボーリングの魅力は、遊び感覚で手軽に楽しめながら、実は全身を使う運動であり、また文字通り老若男女が一緒に楽しめるスポーツでもあるという点です」と久田さん。
そこでよりボーリングを楽しむため、誰にでも出来る簡単なスコアアップの秘訣を教えてもらいました。
まずマイボールを持つこと。高価なボールでなくていいそうです。自分の指にあったボールを使うだけで「スコアは20〜30アップすること間違いなし」。
技術面では、レーンの手前にあるスパットをよく見て、真っ直ぐに投げること。右利きの人なら右から2つ目のスパットが狙いどころ。そして投げ終わった時の手が握手した時の形になっていること。これが一番大事なポイントだそうです。
ところでプロボーラー資格を取得した久田さん。競技に打ち込むことができるよう、経済的な安定を考えて繊維関係の会社にトラバーユします。が、ここで手腕を見込まれ、仕事は超多忙。プロ活動がほとんど出来ないまま、ボーリングを諦めざるを得なくなってしまいました。
名タクへの入社は昨年7月。「まだ1年にも満たないキャリアですが、一番気に入っているのは、収益は自分次第という点です。スポーツには集中力と根気が大事ですが、この仕事も集中力が重要。どうすれば収益が上がるか、最後まで諦めないで工夫すること。それが面白い」そうです。
そして当面の目標は「営業係としての実力をつけること。それが自分自身の自信につながるから」とも語ってくれました。 |
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