この記事は2004年9月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 釜山の情報誌「まるごと釜山」 取材担当

 「冬のソナタ」の大ヒットで、今や日本では空前の韓国ブーム。この純愛ドラマの最終回には、主人公が釜山港から島に向け傷心の船出をするという印象的なシーンが登場します。

 その釜山は韓国最大の貿易港。都市としてもソウルに次ぐ規模で、人口およそ400万人。昼も夜も活気にあふれる大都会です。

 目抜き通りは「冬ソナ」の登場人物みたいな若者がさっそうと行き来し、近くの海雲台、東莱温泉などは観光客で大にぎわい。

 街中を移動するには、10年前に開通した地下鉄もいいけれど、便利なのはやっぱりタクシーですね。

 日本と違って料金も安いから、大荷物のときや深夜などは大助かり。釜山市民ももちろん気軽に利用しています。

 タクシーは会社もあれば個人経営もあり、利用のしかたも日本と同じ。繁華街や駅、バスターミナル、下関市と結ぶフェリーターミナル、空港などいたる所に乗り場があるし、街中を流していますから、手で合図すればすぐ止まってくれます。 それどころか道を歩いていると、「乗らないか?」と催促するようにクラクションを鳴らす営業熱心?なドライバー氏もいるほど。

 さて、初めて釜山でタクシーを利用する方にアドバイス。

 まず車体の色に注意してください。こちらでは車体が黒い模範タクシーと、それ以外の多彩な色の一般タクシーが走っています。選ぶなら黒の模範タクシーですね。運転も丁寧で車もきれい、それに簡単な日本語なら通じるドライバーも多いですから。

 では一般タクシーに乗った場合は? 私の体験では、何よりドライバー氏の冒険心に富んだ運転ぶりに圧倒されました。猛スピードで車間距離はないに等しく、少しでも早く、お客を目的地へという天晴れなサービス精神に満ちあふれていましたね。

 もちろんこれは極端な例。ドライバーも千差万別で、無愛想な人もいれば、陽気で話し好きな人もいます。一度など、酔っ払って乗ったとき、「そんなに飲むな」とさんざん説教されたこともありました。
 釜山はほとんどが男性ドライバーですからね、(説教も含めて)女性客には声をかけるのが礼儀だと思っているのかも(笑)。

 最後に韓国といえばソウルだと思ってらっしゃる皆さん。視点を変えてぜひ釜山を訪れてみてください。新鮮でおいしい海の幸が待っていますよ!

釜山のタクシー料金】
模範タクシーの基本料金は2000ウォンで、加算料金は200ウォンずつ。一般タクシーは基本が1500ウォンで100ウォンづつ加算される。どちらも午前0時から4時までは深夜割増20%。チップは無用。都心から空港までは一般タクシーで10000ウォンくらい。所要時間は約40分。10ウォン=約1円



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