この記事は2005年6月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 オーストラリア大陸の北東部。沿岸に沿って広がるグレート・バリア・リーフ。

 長さ2000キロにわたって延びる、広大な珊瑚礁と接する港町がケアンズです。

 南半球の明るい陽射し、青い空、そして世界一の珊瑚の海。この自然環境に囲まれれば、住む人たちが陽気にならないわけがありません。

 ケアンズに到着して、初めて乗ったタクシードライバーも、日本語であいさつしてくれたりサービス満点。おかげで現地にすぐ溶け込めました。

 タクシーは市民の誰もが利用しますが、その目的地はもっぱら郊外向け。実はケアンズ市内は一方通行の道路が多く、車では逆に時間がかかってしまうことがあるほど。それに中心街なら徒歩で十分。だから遠出や荷物が多いとき、ゆったり座って移動したいときにタクシーが活躍するわけです。

 利用者の中で目立つのがアポリジニーの皆さん。というのもオーストラリアではアポリジニーの人々に国からタクシー代が支給されているからなんです。 タクシーはブラック&ホワイトというチョコレートみたいな名の会社の車がほとんど。シティプレイスやカジノ周辺には乗り場があるし、電話でも気軽に呼ぶことができます。 車両は白色で、ヨーロッパの中古車が中心。それでも内部はとても清潔でゆったりしています。遠出には申し分ありません。

 それに前述したようにドライバーたちはみんな陽気でおしゃべり好き。お天気の話からおいしいレストラン情報、それに素敵な観光スポットまで何でも話してくれますから、ご安心ください。

 ただし日本のタクシーとは勝手が違うところもありますからご注意のほど。

 私の経験ですけれど、現地に来たばかりのころ、タクシーを止めたものの、ドライバーがドアを開けてくれないので、お互い延々とにらめっこを続けたものでした。後で知ったのですが、こちらは自動ドアじゃないんですね。すべて利用者が開けて乗り込むわけ。皆さんもドライバー氏とにらめっこをしないように。

 もうひとつ、乗車の際、現地では後部座席ではなく、必ずといっていいほど助手席に座ります。これも日本とは違う習慣ですね。

 大らかでのんびりと過ごせるオーストラリアは、日本からの観光客ばかりか移住者も増えてきました。ぜひ訪れて、その魅力にふれてみてください。

【ケアンズのタクシー料金】
基本料金は$2.5。夜間や休日は$3.7からスタート。チップは不要。都心から空港までの所要時間はおよそ10分。料金はおよそ$13。
オーストラリアドル$1=約84円(5月31日現在)



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