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スカンジナビア半島の西部、氷河とフィヨルドで名高いノルウェー。首都オスロはオスロ湾の奥に面した港町で、海面が真冬でも凍らないため、北海とバルト海を結ぶ交通の要地として発展してきました。
人口はおよそ50万人と少ないけれど、歴史はすごい。13世紀にはすでに首都。落ち着いた町並みの随所に、王宮はじめ大学、議事堂、航海やスキーの博物館など見どころが点在しています。12月には、有名なノーベル平和賞授賞式がオスロ大学で行われました。
さて、オスロの乗り物はバスや地下鉄が整備されているだけに、市民はもっぱらこちらや自家用車を利用します。タクシーは料金が高いから、終電のあととか、パーティー帰り(飲酒運転はご法度、厳罰が待っています)に仕方なくといったところ。
タクシーは会社経営で、ベンツやワゴンタイプの大型車が中心。ドライバーは主にパキスタンからの移民の人がほとんど。
これからの季節は積雪で汚れますが、基本的には車内は清潔、清掃が行き届いていますからご安心を。
利用は主要駅、ホテルなどの乗り場から。また電話予約も一般的ですし、市内中心部なら流しのタクシーも止まってくれます。日本とほとんど一緒ですから、戸惑うこともありません。
戸惑うのはやはり料金でしょうね。私の経験ですが、深夜に1キロちょっと、走行時間2分の利用で、100クローネ(1800円以上)もかかりました。決してぼられたわけじゃありません。
とにかく料金体系が複雑怪奇。平日、週末、昼夜で基本料金も走行中の加算額もそれぞれ違う。もちろん目的地にスムーズに到着できるし、小回りも利きますから、効率的な名所巡りにはタクシーが最適でしょうけど。
というわけで観光客以外の人々は公共交通機関専門。自動券売機では1時間乗り放題で20クローネ(360円)のきっぷを売っていますし、地下鉄駅は改札もなく、備え付けの機械で各自勝手にスタンプを押すだけ。気軽です、まったく。だからといって無賃乗車を決め込むと、乗客を装ったスタッフから高額の罰金を言い渡されますからご注意を。
さて、来年2006年は「人形の家」で有名なノルウェーの劇作家イプセンの没後100年。それを記念してさまざまなイベントが企画されています。この機会にぜひ訪れてみてください。
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【オスロのタクシー料金】
料金体系は複雑。基本運賃平日昼3.1クローネから特別5クローネまで5種類に分かれ、加算額も1キロ単位で13.7クローネから21.9クローネまで5種類が設定されている。オスロ市内から空港までは約50キロ、40分でおよそ600〜900クローネ。チップはおつりの端数を。1クローネ=約18円。 |
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