この記事は2006年9月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 ドバイはアラビア半島の東南端、ちょうどアラビア湾の出口に面しています。連邦を構成する7つの首長国のひとつで、人口はざっと110万人ほど。面積も大阪の2倍くらいしかありません。

 けれどもパワーはすごい。何しろオイルマネーの国ですからね。その石油関連産業のほかに、最近では金融や観光事業が急成長、今や「中東のシンガポール」といわれるほど発展を遂げています。

 日本や欧米から大企業が続々と進出するし、アラビア海に造った人工島ジュメイラ・ビーチには世界最高級のリゾートホテルもあって、世界中から観光客が訪れています。

 その観光客の乗り物といえば、やっぱりタクシー。実はほんの数年前まで、ドバイのタクシーにはメーターがなかったんです。訪れる人が増えたからか、今では9割近くのタクシーにメーターが備わりました。

 利用の仕方も日本と一緒。とくにドバイトランスポートはじめ大手3社なら問題なし。乗り場以外でも手を挙げればすぐに停まってくれます。ホテルやレストランからなら、電話すればOK。

 ただし、この3社以外ではメーター未装着のシロモノも存在していますからご注意を。料金を交渉しないといけないし、旅行者は避けたほうが無難ですね。

 車両は日本車やヨーロッパ車がほとんど。大手のタクシーは清掃も行き届いていますから安心して利用できます。また珍しいのは都心を流れる運河にもタクシーが走っていること。もっとも車ならぬ船のタクシーで、これは「アブラ」と呼ばれています。

 ドライバーはインドやパキスタンなどインド系、それにイランやイエメンなどの中近東系の人が多いですね。これはタクシーに限りません。人口の少ないドバイは基本的に外国からの労働力に頼っているからなんですね。

これがタクシー利用者にとってはちょいと厄介な問題なんです。 実はドバイには日本の住所にあたる表示がありません。郵便物も私書箱を借りて取りに行くシステムなんです。もちろん通りに名前はついています。でもはるばる出稼ぎにやってきた地理不案内のドライバー氏にはチンプンカンプン。 

 ですから利用の際は、通り名、大まかな地域名、目印の有名ホテルや観光スポットを告げること。

 場所さえわかれば、ドライバー氏は気さくで話し好きの人が多いから、楽しい乗車体験が期待できます。運がいいとお茶やコーラをおごってもらえるかも知れませんよ。

【ドバイのタクシー料金】
メーター制タクシーの基本料金は3.00デイラハム。早朝や深夜の場合は3.50デイラハム。空港から都心までは通常20.00デイラハム。1デイラハム=約31円。



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