この記事は2006年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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安全性を確保するために
 「運輸安全マネジメント」という言葉をご存じですか。
 国土交通省が海、空、陸にわたって輸送の安全を確保するために導入した新しい制度で、これとともに自動車運送事業関係の法律が改正され、10月から施行されました。
 「運輸の安全性を確保すること」は運送事業者として当然の義務ですが、今回の改正法で、事業経営者の安全確保義務が明確になりました。
 その主な内容は、安全性の向上のために「計画を作成し」(Plan)、これを「実施し」(Do)、効果を「評価し」(Check)、「見直し・改善する」(Act)という手順を継続的に繰り返すこと(PDCAサイクル)によって、安全レベルの向上を図ろうとするものです。
 具体的には、「安全管理規定」を作成し、これを統括する管理者を選任して、国土交通省に届け出ることが義務づけられています。さらに「基本方針」や「目標とその達成状況」、「事故に関する情報」などを公表しなければなりません。
 タクシーの場合、対象となるのは300両以上を保有する事業者ですが、名鉄タクシーグループでは、グループ全体でこの安全マネジメントに取り組むことにしています。



スタッドレスタイヤを全車両に装着
 安全マネジメントの取り組みの一環として当社では、平成14年から導入を始めたスタッドレスタイヤを、今冬は全車両への装着を実施します。
 スタッドレスタイヤは、複雑な形状の深い溝が刻まれ、雪道や凍った道路で滑りにくくなるよう工夫されています。またチェーンのように脱着の手間がないので、道路状況の変化にかかわらずスムーズな走行が可能です。
 当社ではこのスタッドレスタイヤを3月いっぱいまで装着する予定で、お客さまの安全、安心な運行をお約束します。


ドライブレコーダーの装着は430台以上
 安全確保へのもう一つの大きな取り組みは、ドライブレコーダーの導入です。西部営業基地に続いて12月には南部第一営業基地の車両にも装備し、合計430台以上が装着車になりました。
 ドライブレコーダーはフロントガラス上部に取り付けたカメラが、前方の視界を記録。従来のものは事故などの衝撃が加わった際に、その前後の短い映像しか保存できませんでしたが、当社のものは衝撃とは無関係に、エンジンをかけている限り、走行中でも停車中でも連続録画できます。
 これにより運転状況を克明に把握することができるため、事故のときには原因を探ることが可能で、再発防止の指導に役立てております。


 いっそう安全、安心な「名タク」に。当社では全社員一人一人が交通従業員の自覚をもって、安全性の確保に努めてまいります。今後とも安心して「名タク」をご指名ください。



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