安全性を確保するために 「運輸安全マネジメント」という言葉をご存じですか。
国土交通省が海、空、陸にわたって輸送の安全を確保するために導入した新しい制度で、これとともに自動車運送事業関係の法律が改正され、10月から施行されました。
「運輸の安全性を確保すること」は運送事業者として当然の義務ですが、今回の改正法で、事業経営者の安全確保義務が明確になりました。
その主な内容は、安全性の向上のために「計画を作成し」(Plan)、これを「実施し」(Do)、効果を「評価し」(Check)、「見直し・改善する」(Act)という手順を継続的に繰り返すこと(PDCAサイクル)によって、安全レベルの向上を図ろうとするものです。
具体的には、「安全管理規定」を作成し、これを統括する管理者を選任して、国土交通省に届け出ることが義務づけられています。さらに「基本方針」や「目標とその達成状況」、「事故に関する情報」などを公表しなければなりません。
タクシーの場合、対象となるのは300両以上を保有する事業者ですが、名鉄タクシーグループでは、グループ全体でこの安全マネジメントに取り組むことにしています。 |