
ガソリン使用が禁止された太平洋戦争開始以来、タクシー業界では、木炭などの代用燃料で走る「代燃車」や、電気自動車で何とか営業を続けていました。
そのなかでガソリン車の生産が再開されたのは昭和25年。6月に起きた朝鮮戦争をきっかけに、GHQが生産制限を解除したためです。
名タクのガソリン新車元年は26年1月1日で、国産ガソリン車トヨペット10両を購入。これを機に、のち3年間ですべての車両がノックダウン(現地組み立て方式のルノーやオースチン)を含む国産ガソリン車に置き換えられました。
当時の運賃は中型車初乗りが2km100円。ところが29年に運賃改定が行われ、1.8km80円と、値下げが行われています。これは特需景気に沸くなかでタクシー業者が乱立し、競争が激化したためです。
ラーメン1杯35円、コーヒー1杯が50円くらいの時代でした。
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