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グアムは西太平洋のマリアナ諸島で最大の島。どこまでも青い空と海、照りつける常夏の太陽…と、絵に描いたようなリゾートアイランド。だから人口わずか16万人の島に、毎年160万人もの観光客が押し寄せることになるわけです。
公共交通機関のないグアムでは住民の足はもっぱらマイカーですが、観光客ならもちろんタクシー。ショッピング用のシャトルバスも走っていますが、人数がそろえばタクシーが断然便利。料金は大差ないし、目的地に直行できますから。
ホテルやショッピングセンターにはいつでもタクシーがいて、受付に頼めばすぐに配車してくれます。ただし「流し」はほとんどなく、繁華街を離れるとタクシー利用はまず不可能。郊外へ出かけるときは、ホテルで待機中のドライバー氏に名刺をもらっておくのが賢い「グアムの歩き方」といえるでしょう。
さてそのタクシー。大手の会社もいくつかありますが、所属ドライバーは個人事業主といったほうがいいかも。まず契約金を払って会社の看板を借りる。で、その会社が契約しているホテルや店舗に乗り入れて営業するという寸法。いわばショバ代ですね。払わないと、勝手にホテルへ入れません。どうしてもどこか会社に所属する必要があるわけです。
とはいえその会社の配車や管理体制はとても大雑把。車両も個人所有で、車体にはドライバーの名前が堂々と書かれています。なかには「だいじょうぶだタクシー」なんて、うさんくさいのもいたり(笑)。(実際大丈夫ですけどね)。
車も千差万別でアメ車、日本車、欧州車。カタチも4駆からミニバン、ピックアップトラックまで何でもあり。しかもオンボロも最新型高級車も料金は一緒。どのタクシーに当たるかで、その日の運勢が占えそうです(笑)。
車だけでなくドライバー氏もバラエティー豊かです。現地のチャモロ人やフィリピン人、韓国人。人種は違えど、みんな大らかなグアム人で、ホテル入り口では「ハファデイ(こんにちは)」と陽気に声をかけてきます。
グアムは観光客の7割が日本人、だからドライバー氏も日本びいきで日本語がとてもうまい。お客の出身地を聞いて、たちまちそのご当地ソングを披露する芸人?もいるほど(笑)。ですから安心して利用してください。
ただしグアムでは時間がとてものんびりと流れていることをお忘れなく! 早朝のタクシー利用のときは、ドライバー氏へのモーニングコールが必要かもしれません。
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グアムのタクシー料金
基本料金は2ドル40セント。最初の1マイル(約1.6キロ)に4ドル、以後0.25マイルごとに80セント加算。チップは料金の10〜15%、トランクなどの大きな荷物は1つにつき1ドルが別途必要。夜間・休日の割増はなし。空港からタモン地区ホテル街まで15分、15〜18ドル(チップ別)。1ドル=約128円(2月25日現在) |
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