この記事は2007年9月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 東南アジアのほぼ中心にあるマレーシアは今年独立50周年を迎えました。

 その首都クアラルンプールは人口150万人の大都会。市街には世界一高いツインタワーなど超高層ビル群やアラビア風モスクなどエキゾチックな建物が入り混じり、チャイナタウンや屋台街には一日中活気がみなぎっています。

 多民族国家だけに、さまざまな文化が融合し、それが独特の魅力を生み出しているんですね。

 その数ある見どころを訪ねようと思ったら、乗り物はやっぱりタクシー。市内には電車やモノレール、バスも走っていますが、何といっても車社会。タクシーの利用頻度はとても高いんです。

 台数が多いし、なにしろ安い。それにメーター制で気軽に利用できますから。乗り方も簡単。ホテルには専属のタクシーがいるし、デパート前やビジネス街には乗り場があるし、電話予約ももちろんできます。路上で合図するだけでも止まってくれますから、日本と同じですね。

 ただし日本のように手を挙げるだけでは通じません。手を水平に伸ばして、手のひらをヒラヒラさせないと。これがマレーシア流というわけです。

 タクシーの見分け方も簡単。紅白のツートンや黄色の車体で、屋根にメーターのサインがあれば間違いなし。車は国産車あり、日本車あり、韓国製ありで新旧さまざま。営業形態もいろいろですが、会社の場合でも、個人が会社から車両を借りて営業するというシステムが一般的です。

 運転手は男性がほとんど。中国系、インド系、マレー系と民俗色も豊かで、その文化の違いが運転にも影響するのでしょうか。信号無視や無理な追い抜きは朝飯前。なかには渋滞中に歩道に乗り上げて先を急ぐという、アッパレなドライバーも存在します。

 気質も同様。調子よくおしゃべりする分、お客サービスはお留守になる運転手、無口で無愛想だけど運転は芸術的なんて職人肌もいたり。

 では最後にささやかなアドバイスを。

 雨の日やラッシュ時はタクシーに乗るのは至難の技。必ず予約を。また料金はメーターでなく交渉の場合もあります。ある程度は我慢、でなければ「ノー」とはっきり。それから高額紙幣ではお釣りがもらえません。必ず少額のお札を用意しておくこと。これくらいでしょうか。

 あ、それから念のためですが、タクシーが止まっても、立っているだけじゃダメですよ。自動ドアじゃないんですから、ご自分で開けないと。それではよい旅を!

クアラルンプールのタクシー料金
市内の小型タクシーは初乗り2リンギット(約70円)。夜間は20%増。チップは不要。空港から市内へは、空港のクーポン売場でタクシーチケットを購入。市内まで約70リンギットで所要時間は約1時間。1マレーシアリンギット=約33円(8月22日現在)



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