この記事は2007年9月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 「結婚式にはいいですが、仏事にはなんとも似合わない名前です(笑い)」と初対面の挨拶をしてくれた立川末広さん(60歳)。なるほど縁起のいい名前です。名タクに入社して29年という大ベテランの営業係長(乗務員)でもあります。

 その立川さんの得意技は、標語など掲示物の制作です。というのも20代の頃、印刷会社でチラシ文字やイラストの制作を担当。今風にいえばイラストレータやグラフィックデザイナーといったところでしょうか。

 名タクに就職してからも歴代支配人に頼まれ、基地のスローガンやポスター、看板などを制作してきました。

 「乗務という緊張感から解放されて、紙に向かう時が一番のリフレッシュタイム。頭の中でイメージを膨らませ、一気に仕上げると、自分でも納得のできる作品が出来上がることが多いですね」

 絵も文字もすべて独学という立川さん。コツは何でも基本を押さえることだそうです。

 たとえば活字文字なら明朝とゴシック、筆文字なら楷書、行書、草書の文字の形を覚え、制作物の内容に合わせて、文字を少しずつ変化させていくのだそうです。絵も同様で、下手でもいいから毎日、写生を続けているとデッサン力が身につき、味のある絵が描けるようになるそうです。

 「掲示物の制作は今では私の趣味。趣味は仕事や生活の肥料になります。もし絵や文字に関心があったら、絵手紙を始めてみませんか」と立川さんからの提案。「経験がなくても、特徴さえつかんでいればいい絵になりますよ」とのことです。

 おりしも今は芸術の秋。ちょっと絵筆に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。



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