この記事は2008年3月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 山や海、川や森など、日本の美しい風景をジオラマで再現し、そこに橋やトンネルを作ってレールを通し、ミニチュアの列車を走らせる…。

 よく見れば列車も駅舎も本物そっくり。踏み切りもあれば信号もあり、木々の1本1本まで精緻に作られています。「そんな鉄道模型づくりにとりつかれて20数年」と語るのが、ベテラン営業係(乗務員)の大堀忠義さん(64歳)です。

 大堀さんが子供の頃は、列車のおもちゃといえば子供たちの憧れの的。簡単には買ってもらえなかった代物です。それが40代を目前にしたある日、突然デパートでミニチュアの列車に出会ってしまったのです。  

 以来、時間があれば模型づくりに没頭。市販の列車をより本物らしく見せるため、パーツを購入してドレスアップ。風景のジオラマもリアル感を出すために、パーツを手づくり。大堀さんは畳1枚程度のジオラマを手がけており、若い頃は何時間でも熱中したそうです。

 「鉄道模型の楽しさは多彩です。ジオラマはアートの世界で、その人のセンスが出ますし、列車づくりはマニアの醍醐味。しかも出来上がった作品は、自分で操作して思い通りに楽しむこともできます」

 しかし現在は、寝不足や目の疲れは乗務の大敵と、制作作業を封印。その代わり以前に作った“12本の線路を持つ操車場”の模型を動かしたり、旅行に行っては風景写真を撮ったりして、次回作の構想を温めているところ。現役をリタイアしたら集大成ともいうべき作品を作る夢も膨らんでいます。

 そんな大堀さん、実は鉄道だけでなく、船や飛行機、車など乗り物全体が好き。名タクに入社する前は自動車学校の教官でもあり、名タクに入った今も、みなのお手本となる運転を目標としています。

 とくに最近は「人にも環境にも優しい運転がテーマ」と語る大堀さん。単にゆっくり走るというのではなく、流れに乗りながらも滑らかに車を操って、今まで以上にお客様に安心して乗っていただける運転を心がけているそうです。



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