なんでもテレホン窓口から 川端 博配車係(30)
コンピュータを扱えるのにひかれて、5年前に入社。活気ある職場で、とても居心地がいいですよ。
でも最初のころは、地名が分からなくて悪戦苦闘。名古屋は難しい地名が多いでしょ。画面に登録されているお客様の住所も、読めないことがよくありました。水主町、主税町、東雲町、浅間町‥‥。浅間町を「あさまちょう」と読んで、乗務員から「もっと勉強しろ!」と叱られて。
1年くらいで、だいたいの地名は覚えました。でもよく夢に見ましたよ。「地名が分からない!」「配車したのにまだ着かない!」と言って、真っ青になっているのを。仲間もあるみたいです。
うれしいのは、「時間通り正確に配車してくれてありがとう」と、お客様に言われること。これが一番です。有名人からの電話をうけるときも、やっぱり感激。星野仙一監督とかね。熱狂的なドラファンなので。画面そのままの、にこやかなお声でした。
勤務は普通のサラリーマンと違い、朝8時半から翌朝8時半まで24時間で、あけると非番。翌朝からまた24時間働いて、非番と公休。この繰り返し。24時間勤務といっても夜中に4時間、仮眠します。慣れれば何でもないけど、夜は睡魔との闘い。気がついたら時計の針が進んでいたとか、ありますよ。
趣味はパソコンでインターネットの世界を巡ること。音楽情報とか、社会の出来事とか。やがてはかわいい奥さんと一緒に、画面を楽しめたらいいんですけどね。
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