この記事は2000年9月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

なんでもテレホン

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Q. タクシーの屋根の上にある標識は、何というのですか。また標識には「名タク」と「名鉄」があるようですが、違いはあるのですか。

A. タクシーの屋根の標識は、通称「行灯(あんどん)」といいます。その元の意味は、木や竹の枠に紙を貼り、中に油皿を入れてあかりをともす照明具のこと。テレビの時代劇などで見掛けることがありますね。

 タクシーの場合は道路運送法という法律で、車両の外側に事業者の記号などを表示することが義務づけられており、行灯はなかでも一番目立つ表示になります。行灯の中には油皿ならぬ電球が入っており、各タクシー会社は創意工夫を凝らして、社名をPRしているわけです。

 名鉄タクシーグループの行灯は、おなじみの菱形。ところが表示文字が会社によって違うのはご存じでしたか。「名タク」はもちろん名鉄交通。「名鉄」に加えて「電タク」とあると愛電交通、「ナゴヤ」とあると名鉄名古屋タクシーです。

 なお行灯は、これまで夜間の空車時だけ点灯していましたが、今年から昼間の空車時にも点灯するようになりました。屋根の灯を目印に、せいぜいご利用ください。

Q. 運賃を支払ったとき、領収証はいただけますか。

A.  タクシー車内には運賃メーターと連動する領収証発行機が装備してあり、ボタンを押せば自動発行することができますので、お客さまからご請求があれば、すぐ発行することができます。

 ただし市町村が発行している身障者クーポンと現金をあわせてご利用なさる場合や、高速道路の立替金があった場合などは、特別な処理が必要ですので、多少お待たせすることになります。

 またタクシーチケットをご利用の場合は、料金は後日、銀行などから当社へ支払われることになりますので、領収証ではなく計算書としてお客さまにお渡ししています。どうぞお気軽にお申し出ください。

Q. 身障者割引、高齢者割引など、運賃に割引制度がありますが、この割引分は国や地方自治体から補助金が出ているのですか。

A.  割引分については国や県、市町村からの捕助金は全くありません。完全なサービスとして、当社が自己負担しています。

 例えば高齢者会員のお客さまに10000円の運賃区間をご利用いただいたとすると、運賃は10%割引になりますので、お客きまからお支払いいただくのは9000円。残りの1000円は当社の自己負担です。付け加えると、名タクの乗務員はあくまでも10000円の水揚げ(仕事での稼ぎ)をしたものとして給料計算しており、割引による負担、損失は一切与えていません。タクシ−会杜によっては、割引後の運賃を乗務員の水揚げとして計算しているところもあります。