この記事は2000年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

 

ハイ!名タクです
 

配車センター窓口から 林雄一郎 配車係(39)

 アジアとヨーロッパが陸でつながっているのを実感したくて、大学卒業後、リュックを背負って旅に出ました。陸地の移動は全部、列車かバス。アジア、ヨーロッパ、中近東、アフリカ、北アメリカ、中南米・・・・。行き先はいつも風まかせ。

 自然の素晴らしさ、人の優しさにいっぱい出会えたのが、僕の財産です。ワニのステーキやダチョウの目玉焼き、トナカイの肉なんていう珍味? も食べたし。もっと旅を続けたいと思い、メキシコでスペイン語の学校に入って1年経ったとき、家から「帰ってこい」と。丸3年の世界漂流でした。

 帰国後はホテル、旅行会社を経て、名鉄交通に入社。英語とスペイン語は日常会話くらいはできるので、ここで役立つこともありますよ。例えば配車注文のお客さまが、たどたどしい日本語で話される。お名前を伺うとラテン系。「スペイン語の方がいいですか?」と聞いて、「よかった」と喜ばれたり。今年4月、中南米からの視察団が名鉄交通にいらっしゃったときには、スペイン語で会社の説明をしました。

 配車係をしていると、旅で出会ったような人の優しさを感じることがよくあります。見知らぬお客さまに。それがうれしいですね。

 お客さまにお願いしたいのは、お忘れものにご注意ください、ということ。もちろん全力をあげて探しますけど、見つからない場合もありますので。手荷物は右側ではなく、左側に置くと、降りるとき気がつきやすいと思います。

配車係歴約2年半。名古屋市出身。日本大学法学部卒業後、世界中を3年かけて一人旅。帰国後、ホテルや旅行会社勤務の後、98年6月配車センターに。