この記事は2000年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

とらばーゆ 人

接客のプロ ホテル業界から名タクへ

伴野次夫さん(西部営業基地)

 お辞儀の仕方や姿勢、言葉使いや話し方など、どれを取っても「さすが!」と感心させられるのが、営業係(乗務員)歴1年の伴野次夫さん(37)です。それというのも前職が、名古屋の名門ホテル内にあるレストランのフロアマネージャー。いわば接客のプロ中のプロというわけです。

 不況下、リストラがささやかれる中、独身の気安さから希望退職し、昨年11月から名タクへ。「この会社を選んだのは、やはり名鉄という大きなバックボーンがあり、組織がしっかりしています。それに接客業というのも好きですから」

 こう語る伴野さんですから、お客さまと接するのは全く苦になりません。「むしろ前職のときは企業のトップやお医者さんなど限られた層の人が中心でしたが、今はサラリーマンの方やご年配の方、若い方、主婦の方など、いろいろな方々と接することができ、仕事をしていても楽しいですね」

 お客さまのお顔をちらと拝見して、「この方にはどんなお話をすると喜んでいただけるかな」と考えるのも楽しみの一つ。でも車内の会話で一番盛り上がったのは、やはり趣味の話ですちなみに伴野さんの趣味はゴルフと旅行。ゴルフの腕前はハンディー○○前後くらい。またホテル勤務時代に身につけた英会話をいかして、海外旅行にもよく出かけることから、お客さまと旅行談議に花を咲かせることも多いようです。

 実は名タクの入社前にも、2カ月あまり海外ぶらり旅を経験しています。香港を皮切りにベトナム、カンボジア、マレーシア、シンガポール、インドネシア・・・。その途中でタイ人の女性と知り合い、来年にはその女性と結婚する予定とか。将来はバンコクで飲食関係のお店を持ちたいとの夢も膨らんでいます。「そのためには、今は一生懸命に働いて・・・」。

 レストランでの仕事は、お客さまがお出でになるのを待っていればよかったのですが、この仕事は自分でお客さまを見つけるところから始まります。

 「うまくお客さまに出会えないときは辛いと思うこともありますが、逆にうまくいったときは大きな満足感があります。これからも満足感、達成感を求めて、積極的な仕事をしていきたいなと思っています’と、どこまでも前向きな伴野さんでした。