この記事は2002年6月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

ハイ!名タクです

配車係から 桑名敏明配車係(42)

 以前は金融関係の仕事で、全国を転々と。これは向いてないと思い、転勤のないこの職場を選びました。コンピュータにも興味があったので。

 お客さまから電話注文を受けて、タクシーを配車する。一見単純そうな仕事ですが、どっこい。声だけで顔の見えないお客さまとお話しするのが、これほど神経を使うとは。それも間違いがあってはいけないので。正直言って失敗もありますよ。

 例えば配車先のミス。「千代田の交差点まで1台」と言われ、中区の千代田に配車したら、実は守山区千代田のことだった。同じ地名が2カ所あったんです。また「○○交差点そばの△△コンビニへ」との注文で付けたら、「まだ来ない!」とお叱りの電話。よく聞けば△△コンビニは、交差点の東にも西にもあったんですね。

 最近は間違いを防ぐために、近くの目印などを細かく確認して。新築マンションなどは地図に載ってないこともあるので、しつこいくらい伺います。コンビニの場合はほとんど電話登録してあるので、店にある公衆電話の番号を言ってくだされば、場所を説明するより簡単ですよ。

 速く正確に付けて、お客さまに喜んでいただくと、うれしいですね。

配車係歴2年半。豊橋市出身。愛知学院商学部卒業後、証券会社などを経て99年10月、名鉄交通入社。