この記事は2003年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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オチョア夫人に感激されて
 今年、中日ドラゴンズにやってきたアレックス・オチョア外野手。今シーズンは残念ながら打率がいまイチだったが、来年こそ強肩をいかして頑張ってほしい。
 それはともかく、シーズン中、彼からタクシー予約をいただいていた。無線配車センターで確認のためご自宅に電話を入れると、受話器の向うの声はオチョワ夫人。「○×△☆」日本語がたどたどしい。
 「お名前からして多分、スペイン語圏の方だろう」と判断した林雄一郎配車係は、スペイン語で話しかけてみた。ずばり的中。
 「母国語で話してくれたと感激され、いつ、どこで、どうやって覚えたのかまで、詳しく聞かれました」
 英語ならともかく、スペイン語を話す配車係がいるとは夢にも思わなかったのだろう。

3年間の世界漂流
 林配車係にはユニークな経歴がある。大学を出てからリュック一つで列車やバスを乗り継ぎ、アジア、ヨーロッパ、中近東、アフリカ、北アメリカ、中南米・・と世界中を丸3年かけて漂流した。
 この間、ニューヨークでは大学の夏期講習で英語を3カ月間、メキシコでは大学付属の語学学校でスペイン語を9カ月間学んだこともある。
 「英語もスペイン語も簡単な日常会話程度です」と言うが、ラテン系のお客さまからご注文をいただくとき、オチョワ夫人のように喜ばれるケースは少なくない。
 また中南米からの視察団が当社を訪問されたときは、スペイン語で会社説明をして大いに驚かれ、喜ばれた。これは「簡単な日常会話」の域を超えた。

ソルボンヌ大学に2年留学
 「もうほとんど忘れましたけど」と前置きするのは橋口慎一郎配車係。フランスのソルボンヌ大学に2年留学した経歴を持つ。アルバイトをしながらの毎日で当然、日常語はフランス語。
 また、もともと語学が好きだったこともあり、ミッション系の中学、高校時代に外国人教師から学んだ英語は、今も体に残っている。
 フランス語でのご注文は滅多にないが、英語のときには同僚の強力な助っ人になる。

「愛・地球博」を応援します
 配車センターは名鉄タクシー全車両と無線でつながり、お客さまとを結ぶ、配車の「コックピット」です。ここでは会話が命だけに、外国語のできる配車係は当社の「お宝」。外国語による受注はもちろん、運転手が外国人をお乗せして、言葉が分からないとき、配車センターに助けを求めることもあります。
 もっとも当社は、運転手も「つわもの」揃い。英語の話せる人が約100人。他にも中国語、スペイン語、韓国語、ポルトガル語、ドイツ語の6カ国語に対応できます。
 「愛・地球博」へのカウントダウンが始まりました。当社では質実ともに外国人客の受け入れ態勢を整え、応援していきたいと考えています。



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