この記事は2004年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 海外旅行やクルージングに参加すると、ダンスパーティーが催されることがあります。そんな時、少しでもダンスの心得があったら…と思われるのではないでしょうか。

 名タクの営業係(乗務員)、佐藤広さん(55歳)は、内閣総理大臣認可の認定ダンス教師の資格をもつ社交ダンスのプロ。二十歳の時、白髪の紳士が若い女性をパートナーにして、颯爽とダンスを踊っているのを見て、紳士とダンスにすっかり魅了されてしまったのだそうです。以来、ダンスを始めて35年。

 「誰でもやりたいと思えば、簡単に始められますし、少し練習すれば、楽しく踊れるようになります。そこがダンスのいいところですね」

 上手く踊ろうと思うと奥が深く、とても難しくなりますが、楽しむのが目的なら、週2回程度のレッスンで十分。1〜3年習えば、ダンス全般が分かるようになるそうです。

 そしてもう1つ、ダンスの隠れた楽しみがおしゃれ。普段、着る機会のないタキシードやドレスもダンスパーティーでは当たり前。思い切り正装することで、踊る楽しみが何倍にも膨らむというわけです。

 また50代になっても背筋が伸び、スマートな体型ときれいな姿勢を保つ佐藤さん。これも長年続けたダンスの効用かと思われます。

 「昔のダンス教室は、文字通りの師弟関係。先生は師匠で、レッスンは大変厳しいものでした。しかし今のダンス教室はサービス業。優しく丁寧に教えてくれますから、習っていても楽しいですよね」

 佐藤さんは20年以上もダンス教師の経験をもち、旅の途中パリのムーランルージュで踊ったこともあるとか。

 「ダンスを習うのは照れ臭いとおっしゃる方がいますが、ダンスはコミュニケーションのひとつ。初対面の方とも踊ることができますし、言葉ができなくても外国の方とも踊れます。思い切って始めれば、すぐに照れ臭さなんて飛んでしまいますよ」ともアドバイス。
 名タクに入社してまだ半年ですが、「どのお客さまとも自然に接することができるのは、ダンスのお陰かも」

 今は名タクでの仕事を第一に。やがてリタイアする時がきたら原点に返り、二十歳の時に憧れた紳士のように、颯爽と踊るのが夢だそうです。



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