この記事は2006年3月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。
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聞き手(名鉄交通社長)
金子暁男 |
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宝塚出身で、名古屋のジャズダンス界をリードする名鶴ひとみさん。ダンススタジオを主宰するほか、テレビや各種イベントなどの演出、振付、また審査員としてもご活躍中です。年1回の発表会を目前に控えご多忙のなか、楽しいお話をお聞かせくださいました。 金子 小さなときから、ダンスをお始めになったそうですね。 名鶴 ええ。うちは名古屋の鶴舞でフルーツ屋を営んでいまして、隣の鶴舞幼稚園で、いろいろなお稽古ごとをやっていたんです。そこで姉と一緒にダンスを。姉も宝塚なんです。 金子 珍しいですね、お二人揃って。しかも名古屋から宝塚へというと、大変なことだと思いますが。 名鶴 そうですね。母親に連れられて、最初に舞台を見たのが小学校3、4年生のころ。「こんなに華やかで、きれいな世界があるんだ!」と。まず姉が「入りたい」と言って、私も一緒にいろいろ習ったんです。クラシックバレエ、声楽、三味線、日舞、タップダンス‥。 金子 ほう。 名鶴 高校生のときは土日に新幹線で宝塚まで通って、お稽古を。だから何とか1回で合格して、在籍年数の割には、いい役をやらせていただきました。 金子 私は3年前に、初めて宝塚大劇場に行きました。素晴らしかったです。ただ見回したら、男性は‥。(笑) 名鶴 いないですね。9割くらいが女性です。 金子 ご結婚でおやめになったとか。 名鶴 そうです。それでダンススタジオを開いたのが10年後。「これなら2人の子供を見ながらやれる」と。それからお稽古のし直しをするため、宝塚や東京に通いました。 金子 私はジャズダンスと他のダンスの違いが、よく分からないんですけど‥。(笑) 名鶴 ジャズダンスというのは、ジャズやロックなどの音楽を使った、切れ味のある踊りということですね。いろんなルーツの方がいらっしゃいますよ。バレエ、体操、エアロビクス‥。それぞれが違った表現をされています。 金子 なるほど。稽古風景のビデオを拝見しましたら、かなり厳しい先生のようで。(笑) 名鶴 優しいですよ!(笑) 自主公演のときは半年間、土日は終日、稽古なんです。平日も9時半まで。全く休みがないんですね。でも私は欠席を認めないんですよ。一人欠けても息が揃わないので。だから大変な稽古を乗り切れるように、まずは精神面からですね、指導は。 金子 それはそうでしょうね。 名鶴 東京の人たちが舞台を見ると、「感動が違う」と言うんです。向うはなかなか皆が揃わないので、舞台に一体感が生まれにくいんですね。 金子 なるほど。 名鶴 うちからはディズニーランドとか劇団四季、宝塚などにも行っているんですが、精神面ではかなり大丈夫。忍耐力があって人とのコミュニケーションがうまく取れれば、半分くらいクリアできたようなものです。 金子 タクシーの乗務員も、「人と話すのが嫌だから運転手になる」と言う人がいるんですけどね。当社では自己紹介を義務づけていまして、最初の10日間、朝から晩まで訓練するんです。これができないと、うちの会社には向かないので。名鶴 接客業ですからね。タクシーに乗って、最初に自己紹介されるとホッとします。 金子 自己紹介は、「自分が責任を持ってお送りします」という意思の表現ですからね。 名鶴 本当にそうですね。うちも稽古は全員、名札をつけます。しかも大きい。(笑) 金子 タクシーで、何かご要望などはございますか。 名鶴 匂いですね。車内がタバコくさいのは本当にダメ。私も以前は吸ってたんですけど、体が悪くてやめたもんですから、余計気になるんです。 金子 当社では禁煙車を38台走らせていまして、ご好評をいただいています。 名鶴 そうですね。ときどき屋根の上に禁煙マークを見ます。 金子 名タクでは、空車でも運転手は吸ってはいけないことになっているんですが、禁煙車はお客さまも禁煙です。匂いが残ることはありません。ぜひご利用ください。 名鶴 タクシーチケットというのは、どういうシステムなんですか? 東京から演出家を招いたときなど、お帰りの際にチケットを渡したいんですけど。買うんですか? 金子 いえいえ。申込書でお申し込みいただけば、お届けします。ご利用運賃は1カ月ごとに集計して、銀行引き落としということで。 名鶴 便利ですね。でも名タクさんしか使えないんですね。 金子 近鉄タクシーさんとか文化交通さん、東和交通さん‥名古屋市内のタクシーの半分くらいは使えます。ドアに菱形のマークがついています。 名鶴 ああ、そうなんですか。早速、手続きさせていただきます。 金子 申込書をすぐお届けいたします(笑)。海外に行かれる機会も多いでしょうね。タクシーで何か思い出はございますか。 名鶴 記憶に残っているのはロンドン。「キャッツ・シアター」と言っても、乗せてくれないんですよ。「キャッツ‥」と3、4回言ったら、「オオ、カッツ!」(笑)。やっと乗せてくれた。発音が悪いんですね(笑)。 金子 今後、公演の予定はございますか。名鶴 3月26日に厚生年金会館で、発表会をやります。バレエ、ジャズダンス、タップダンス、ヒップホップ‥700人近くが出演します。 金子 大変な数ですね。 名鶴 そうなんです。費用もかかりますしね。バレエは助成がありますし、「白鳥の湖」などの古典の装置は全部、借りられるんです。でもジャズダンスは作らなきゃいけない。これはほとんど自費です。 金子 ほう。 名鶴 ソフトの部分も、自主公演ではゲストの演出家を東京から招きますので、交通費や宿泊費がかなりかかります。それで今は後援会を作って。中部地方のダンス業界のレベルアップのために、コンクールもやりたいと思って、立ち上げているところなんです。 金子 精力的にご活躍なんですね。今後のご発展を期待しています。 なづる・ひとみ 名古屋市生まれ。金城学院高校を卒業後、宝塚音楽学校へ。1970年宝塚歌劇団入団、73年退団。82年ジャズダンス専門スタジオ「スタジオNo.1ナゴヤ」(「名鶴ひとみステージングダンス」の前身)開設。以後、ジャズダンスの普及に貢献。中部大学非常勤講師。また1月23日放映のNHK「中学生日記」に先生役で出演した。 HOME>INTERVIEW私のタクシー体験TOP |
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