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チューバを吹き始めて20年。「音楽が好きで、何か楽器を演奏できるようになりたいと、中学生の時、吹奏楽部に入ったのがきっかけでした」。こう語るのは営業係(乗務員)歴2年半の瀬谷崎晋司さん、33歳です。
高校時代には吹奏楽部に所属しながら、地元の市民吹奏楽団にも入団。現在まで学業や仕事と両立させながら、中堅団員として活動し続けています。
瀬谷崎さんによると、チューバはそれ自体が主役になることはあまりなく、管楽器のソロに合わせて、主役の音色をきれいに引き立てたり、曲全体に深みを与えたり…。いわば縁の下の力持ち。
しかし「チューバがないと曲が引き締まらない。いわば名脇役というのが、チューバの魅力ですね」
チューバはもともと大きな楽器ですが、それでも大小2サイズあって、大きいほうになると長さ110cm重さ10kgくらい。小さいほうでも長さ80cm重さ7kgほど。イスに掛けている時は、これをひざに乗せて支えながら演奏します。
「最近は仕事が忙しくて、思うように団の練習に参加できない」という瀬谷崎さん。個人的に練習する時はご近所に配慮して、頭の中で音をイメージしながら、指だけを動かします。「何でもそうかも知れませんが、楽器もコツコツ練習するのが大切。最初はうまくできなくても、楽しんで練習していれば、いつか上達しますね」
こうして磨いた腕を披露するのが、毎年秋に開催される団の定期演奏会です。
凡人はクラシックとか演奏会と聞くと、つい肩に力が入ってしまうことも…。そんな時は、「パンフレットなどを読んで、事前にちょっとだけ曲の知識を仕入れておくと、曲が理解しやすいかも…」と、アドバイスしてくれました。
また新しい曲に挑戦する時は、その楽曲に関する情報を集めて、自分なりのイメージを思い描くのが瀬谷崎さん流。仕事も同様で、納得できる仕事をするには、まず情報収集といいます。
たとえばインターネットなどでイベント情報を集め、開演時間や終了時間をチェック。お客様の動線をイメージしながら車を走らせれば、効率的な営業活動ができるというわけです。
今は営業係の仕事も楽しく、「できる限り仕事と趣味を両立させていきたい」と語る瀬谷崎さんでした。 |
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