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「父は鉄工所を営み、母は洋裁の得意な人でしたから、親の背中を見ながら、子ども心にモノづくりの面白さを感じていたように思います」
そう語るのは南部第一営業基地の副支配人、加藤麻樹男さん(56歳)。親から受け継いだ遺伝子がそうさせるのか、今では鉄工、木工、皮細工など何でもこなし、趣味の品から、身の回りの雑貨、アクセサリー、果ては自宅のリフォームまでやってしまう、モノづくり大好き人間です。
初めてモノを作ったのは中学生のとき。当時大ブームを巻き起こしたビートルズやベンチャーズに憧れ、どうしてもギターが欲しくなったのです。しかし買ってもらえません。
「だったら作ろう!工具なら家にある」
そう考えた麻樹男少年。ギター作りの知識はありませんが、見よう見まねで挑戦します。
「音程はいい加減ですし、とても楽器といえる代物ではありませんでしたが、このときモノを作る感動を知ってしまったんですね」
以来、ギター製作はもちろんのこと、カバンの取っ手を好みの素材やデザインに変えたり、カーアクセサリーを作ったり…。さらに以前店舗だった住まいの一部をリフォームまでしてしまいました。
しかも一度作ったらそれで終わりではなく、何度でも納得するまで手を加えるのが加藤さん流。
「モノを作るというのは、自分の手で作品に息吹を吹き込むということですから、妥協はできないんです」
趣味があるから仕事にも意欲的になれると加藤さん。現在は交通事故の撲滅を目指して社員教育に尽力。今のところ今年の目標は達成できそうと、職場でも張り切っていました。 |
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