この記事は2007年12月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 「父は鉄工所を営み、母は洋裁の得意な人でしたから、親の背中を見ながら、子ども心にモノづくりの面白さを感じていたように思います」

 そう語るのは南部第一営業基地の副支配人、加藤麻樹男さん(56歳)。親から受け継いだ遺伝子がそうさせるのか、今では鉄工、木工、皮細工など何でもこなし、趣味の品から、身の回りの雑貨、アクセサリー、果ては自宅のリフォームまでやってしまう、モノづくり大好き人間です。

 初めてモノを作ったのは中学生のとき。当時大ブームを巻き起こしたビートルズやベンチャーズに憧れ、どうしてもギターが欲しくなったのです。しかし買ってもらえません。

 「だったら作ろう!工具なら家にある」
 そう考えた麻樹男少年。ギター作りの知識はありませんが、見よう見まねで挑戦します。

 「音程はいい加減ですし、とても楽器といえる代物ではありませんでしたが、このときモノを作る感動を知ってしまったんですね」

 以来、ギター製作はもちろんのこと、カバンの取っ手を好みの素材やデザインに変えたり、カーアクセサリーを作ったり…。さらに以前店舗だった住まいの一部をリフォームまでしてしまいました。

 しかも一度作ったらそれで終わりではなく、何度でも納得するまで手を加えるのが加藤さん流。

 「モノを作るというのは、自分の手で作品に息吹を吹き込むということですから、妥協はできないんです」

 趣味があるから仕事にも意欲的になれると加藤さん。現在は交通事故の撲滅を目指して社員教育に尽力。今のところ今年の目標は達成できそうと、職場でも張り切っていました。



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