この記事は2008年6月のものです。現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。

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 ミッキーツアー 海老根 秀全さん

 南アメリカのペルーの特色は何といってもその風土。

 太平洋沿岸は砂漠の乾燥地帯、奥地は標高6000メートルの高峰が連なるアンデス山脈。そのまた向こうはアマゾン河流域のジャングルといった具合。この多様さは地球の反対側の島国日本では想像もつきません。

 そしてもうひとつ世界最大を誇ったインカ帝国などの古代文明も大きな魅力です。

 空中都市マチュ・ピチュやナスカの地上絵など謎がいっぱいの世界遺産には世界中から多くの観光客が訪れます。

 その観光の玄関口が首都リマ。人口は800万。ペルーの総人口の3割が集中する大都会で、見どころにも事欠きません。

 おすすめは旧市街。16世紀にスペイン人が建設したマルコス広場やカテドラル、教会やインカ博物館など、かつてのコロニアル時代の雰囲気があふれていて見あきることがありません。

 このリマで名所巡りをとなると、やはりタクシーが一番ですね。もちろん市民の足としても重宝で、主婦や学生だれもが気軽に利用しています。

 利用も簡単。空港やホテル、ショッピングモールには乗り場があるし、電話予約も路上で呼び止めるのもOK。会社経営や個人営業もあるところは日本と同じですね。

 ただし日本と違ってメーターはありませんからご注意を。料金は交渉制が基本です。

 ついでに相違点をもう少し。車両のほとんどは中古車、色もさまざまで表示灯がなければマイカーと見分けがつかない。車種もいろいろで国際的。日本の軽四輪も立派なタクシーとして走っているほど。ざっとこんなところでしょうか。

 ドライバー氏はスペイン語主体で英語がニガテのせいかあまりおしゃべりはしないようです。例外は大好きなサッカーの話と、それから前払いを要求してくるとき。ガソリンを入れなくちゃ車が走れないんだと、このときばかりは熱弁をふるいます(笑)。

 まあこれもお国柄。何事もペルー流で、おおらかに。海岸沿いのカフェで名物のインカコーラの味に慣れるころには、この国の魅力のとりこになっているかもしれません。

リマのタクシー料金
 最低料金は1USドルから。都心から空港まではおよそ8USドル。所要時間25分。深夜は料金が割高になる。チップは基本的に不要。1USドル=およそ103円(2008年5月現在)。



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